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輝かしい勝者の陰には、必ず勝者に勝るとも劣らない敗者がいる。天才発明家エジソンの唱える直流か？カリスマ実業家ウェステイングハウスの唱える交流か？２人の白熱した白熱電球ビジネスバトルにとにかくシビれました。なにかとイノベーションが叫ばれる現代社会ですが、このような激しいビジネスの駆け引きが日夜行われているんだろうなぁと。そんな世界の一端を、時空を超えて垣間見たような感覚になる作品です。

ずっと観たかった作品。美しくて、悲しかった。歴史についてあまり知識がなくても楽しめます。一見の価値有り。

殺人を犯す時のハラハラドキドキを、二宮が素晴らしい演技で表現しています。なにより、蜷川幸雄との当時の対談が素晴らしい！シャイで無口な二宮を、蜷川さんが絶賛、ベタ褒めしている。今となっては『嵐の中にいないキャラ作りを』と、自ら毒舌キャラに転向して行った二宮だが、礼儀正しさは業界で有名。そんな二宮の本来の姿が見える。ファンでない方にもぜひ見てほしい作品である。

「エジソンズ・ゲーム」～エジソンが何か壮大なゲームでもしたのかと勝手に思い込んでしまいました。現代は”current war”で、パッと見たときは現在の戦争？と直訳したのですが、CURRENTが電流の意味だと知り納得しました。だから、「エジソンズ・ゲーム」じゃなくて、そのまま「電流戦争」であればわかりやすかったのに、何故そんなタイトルを付けるんでしょうか？他の映画でもよくありますよね。ストーリーは観てもらえばわかるので書きません。娯楽映画が好きなので、どちらかというとあまり好みではない部類です。しかし、エジソンのことを詳しくは知らなかったので、興味深く観ることができました。また、キャストもベネディクト・カンバーバッチ、トム・ホランド、ニコラス・ホルト、キャサリン・ウォーターストン…とメジャーな顔ぶれです。あと、強烈なシーンとして残ったのは死刑直前のシーンです。グロいシーンが出てくるわけではありませんが、嫌な気持ちになります。ドラマ「プリズン・ブレイク」の中で電気椅子での処刑直前の様子が描かれていたのを思い出しました。

脚本、監督共、70年代のヒッピー世代戦争を知らず、苦労も知らず、人殺しや犯罪をカッコいいと勘違いしているアホ世代昔の反戦映画や戦争体験者の名作の数々と比べたら、戦中における狂気と死を見続けなければならない苦しみ、生命の重みや尊さ理不尽な状況に置かれながらそれをどうにか克服して再生しようともがきつづけてきた戦中世代の生々しい悲痛な叫びそんなものは一切、感じられない薄っぺらーーーーーい、いたぶられたらすぐに復讐しか思いつかないそんな幼稚で未熟な人生観戦争を体験した人はもっと深い深い傷と悲しみを背負っているもはや誰か一人を殺したからって補いきれないものをその心に一生、背負っている愛する家族や大事な人達を失い、自分も死んでしまいたい思いを乗り越えて今を生きているそんな人達が今更、また、人殺しに走ったりなどするものかもはや人を殺し、殺されるのを見飽きた人々なんだ浅はかで稚拙で、どうにもイライラするだけの薄っぺらいアクションもどき芸術作品気取りで人殺しや犯罪を助長するだけのつまらない映画だった

前にTSUTAYAで借りたのですが、やはり家でいつでも見たいと思い、購入しました。もともと原作の貴志さんの大ファンなので、少しの改変によって残念に思う箇所もありましたがそれを含めても☆5です。二宮和也さんは本当にジャニーズの奇跡だと感じました。彼の演技は儚げで秀一そのものでした。ハリウッドに呼ばれるだけはありますよ。感動しました。この映画をみて、二宮くんのそして嵐のファンになったのを今でも覚えています。

エジソンは直流電流によりアメリカ全土へ光をもたらすことを計画し実証実験と各都市へ発電機の売り込みを行っていた。しかし他方でウェスティングハウスは交流電流の高電圧・遠距離輸送・低コストという特性に注目し研究を進めていた。JPモルガンをスポンサーに抱え豊富な資金を持つエジソンだったが、ウェスティングハウスの交流電流が都市との契約数を伸ばしていることに焦りを感じる。そこでエジソンはマスコミを集め交流電流の危険性をパフォーマンスするなど政治的な駆け引きを持ち出し事態は泥沼化していく。。。かなり硬派な映画で、表向きは光をもたらす新しい科学による競争を演じているが、その裏では様々な資金調達や謀略や政治的駆け引きによる潰し合いが繰り広げられる人間臭い作品となっている。本作はその脚本の硬さに対して演出が秀逸で、エジソンの発明品をそのまま映像に利用するなど特徴的な撮り方も織り交ぜており一見に値する。また電気による光は同時に闇をも作ることも匂わせるようなにくい演出によるエンタメ要素も組み込まれるなど見る人を選ばない配慮も見られる。ある程度実話に基づいたお話になっているようなので雑学を学べる作品としてもお勧めできる良作。

認知症を演者たちがどのよう理解し、表現をするのかに興味があったので鑑賞。ヘルパーさんやホテル従業員らの対応にリアリティーがあり、ホテル従業員とのやり取りでは、認知症患者にはこのように聞こえているのだろうな、と思える描写には高評価。認知症を患っていても前に進もうとする主人公の心情に、切なくていたたまれない部分も先送りを我慢して最後まで観たのに、残念なオチ。ラストのカミングアウトまでは、まだよかっただけに、認知症患者を利用した復習殺人という質の悪いオチ。☆１つにしたいところだが、全く気に入らなかったわけではないので☆２。

内容は事前知っていたので、問題ありません。内容と関係なく、納品書がなかったことが残念です。

原題はリメンバー。ストーリーテラーとしての役割を担うのが手紙であるから、邦題もいいセンスだと思う。内容についてはアウシュビッツの描写などを控えめになっているのだが、各人、人生の中で暗い過去として押し殺していた思いが老年にさしかかったことでにじみ出ている。みながみな正しい人間たちではないのだが、そこにある人生の背景と重みを感じられた。認知症の表現もやりすぎずにいいエピソードで表現されていて、気持ちが落ち込まずに見ることが出来たし、江戸川乱歩の短編的な結末もしんみりとして良かった。