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時々出てくるロングヘア―のケイジに嫌な予感。薬局のろうあの女性薬剤師が近寄ってきてニヤリ。情が芽生えたのかなんだか変な感じになっていくケイジ。出会ったチンピラを弟子にしてベストキッドまたはスパイゲーム、トレーニングデイ。このあたりでギブアップ。

余計な演出なしに議論を中心に展開する。議論を通して人に性格、価値観、職業、生い立ちを浮き彫りにしていく。ヒューマニズム礼讃にはやや白けるが、それに立脚した民主主義にはうなずけるのも事実だ。話し合いは骨が折れ、嫌う人や面倒に思う人が多いのも事実だが、そのプロセスを経る事で社会や組織に活力が生まれるのも確かです。話し合いが全てなどという綺麗事を並べる気は毛頭ないものの、そういった機会は大切にしていきたい。私としては議論好きなので楽しめ、大いに参考になりました。

一つのからくりが完成するに至る秘話としてはなかなかに丁寧なつくりと思う。ライバル、挫折、身内の描き方などは王道と言える。ただ銃の生まれる過程の描き方としてはやはり苦悩がついて回って欲しかった。それは本人の苦悩の描写でも良いし、戦争の描写をもとにした残酷な兵器としての描写でも良い。挟まれるラブストーリーの代わりに銃としての、兵器としての開発という話が盛り込まれればより心に染み入ったろうと思います。

やはり迷作映画メーカーのニコラスケイジの作品でした

銃自体についてはあまり深る語ることはない作品なので銃に特別興味が無くても楽しめると思います。実際私も銃の名前はこれしか知らないくらいですが楽しめました。開始30分くらいで試作品を試した偉い人に推薦されるので「え、もう認められちゃった？残り1時間なにするの？」と思いきや、田舎レベルでは持て囃されたでも国レベルの評議会となるとなかなか採用されず、他の設計者たちの銃が量産されていきます。それを何年も繰り返しているうちに何度も自信を失うが…色々な人に支えられ何年も改良を続けついに評価されるお話。主人公がちょっと頑固で癖のある人物ですが、祖国の為を想ってる気持ちは本物なので応援したくなる気持ちは湧いてきます。戦争の真っ最中の話ですがあくまで開発として研究室にいることが多い話なので、銃撃シーンは最初に軽くあるだけで血生臭いところはありません。私みたいに「あ、この銃の名前だけ知ってる！」みたいな人は試しに観てみてはどうでしょう。

品物はお安いでしたが新品で良好でした。今、日本でも裁判員制度が始まったので考えさせられる内容です。制度は違いますが、評議員が話し合って行く中で被告が本当に有罪か無罪かがはっきりして行く過程は貴重です。ストーリーも飽きさせません。

結構当たり外れがあるニコラス・ケイジ主演作品ですが、これはまあ当たりの方じゃないかな。タイを舞台に殺しのプロフェッショナルが、最後の仕事に挑みますが、トランスポーター同様、自ら立てたルールを悉く破り、結果的にどんどん窮地に追い込まれていく過程が面白い。ルールを破って深い絆を作っていく相棒のタイ人も、聴覚障害者のタイ人女性も魅力的なキャラクターで、好感が持てます。

1942年にソ連の正式短機関銃PPsh41が玉詰まりして将校が怪我をしたのを見て一大決心したカラシニコフ。その後1943年にライバルがPPS43を開発してカラシニコフがコンペで負けて自暴自棄に陥る。カラコシニフは独学でオリジナルの試作の短機関銃を作り続けたたわけだがベルリンは陥落して独ソ戦は集結する。カラコシニフはまたまた自暴自棄に陥る。そして上官は次世代の開発をカラコシニフに示唆するが・・・まぁここまでは判る。問題はここから・・・しかし拳銃弾の短機関銃開発からいきなりライフル弾仕様のAK47に至った経緯が不明瞭なのが残念だった。そう射程距離の安定性などライフル弾の重要性が描かれていない。そう1941年にはもうすでにドイツ軍がライフル弾仕様のアサルトライフルMKb42に着手し1943年にはMP43そして1944年にはMP44ことStg44が最前線にすでに出回っていた。実はソ連も1942年にアサルトライフル弾を開発しAKフォルム(ドイツのインスパイア)のAS-44というアサルトライフルの試作を1944にしていた。なのでAK47のフォルムデザインはカラコシニフのオリジナルではなくただ内部機構を簡素化し故障しにくくしたただけだった。1947年のコンペでも競合相手のAB46なるAKフォルムの試作モデルがチラッと映画にもでで来た。やはり映画そのものは面白かったが国策映画なのだろうかこのあたりの経緯を割愛するのはいかにもロシアの国策映画といった感じがする。

往年の洋画ファンに、今までで一番良かった映画は？と問えば。この「12人の怒れる男」を上位に挙げられる方は多いのではないでしょうか。私もその1人です。基本的には原語で見る方が好きなのですが、言葉の表現を重視する裁判映画などは、吹き替えの方が分かりやすいかもしれません。まさにこの映画はその代表的なものと言えるでしょう。言葉を削られてしまう字幕に対して、吹き替えは日本語ならではの細かい言い回しやギャグなどを上手く取り入れ、実にリアルに迫ってきます。こちらの方が本物ではないかと思わせるほどの臨場感です。二通りの日本語吹き替え版がありますが、小山田宗徳さん、富田耕生さんらが演じられた方が、声の相性、表現力、迫力など上回っているのではないでしょうか。昭和30年代、40年代に外国テレビドラマなどで活躍された声優さんたちが大変懐かしく思い出されました。

タイの静けさと猥雑さの中、殺し屋が最後の一仕事タイ人と関わり、少しずつ変わっていく冷酷な殺し屋の価値観救いが無いような、あるような･･･見終わってシンミリする感じの殺し屋アクション映画です天気の悪い夜に、1人で見るのにはちょうどいいのではないでしょうか